No.105 バスターミナル現況報告 2015(17.01.04掲載)

市バスでは主要駅やゾーンバス時代の乗り換え拠点などにバスターミナルが設置されています.

バスターミナルの数はゾーンバス導入を契機に増加し、1990年代には10ヶ所のバスターミナルが存在しました.しかし、運行本数減や直通系統の増加によるターミナル機能低下により、2010年頃からゾーンバス時代に作られたバスターミナルが相次いで閉鎖に.10ヶ所あったバスターミナルも6ヶ所に減り、事業廃止を控えてさらなるバスターミナルの整理も予想されています.

今回は廃止されたバスターミナルも含めて現況を報告します.

(写真はすべて2015年冬から春に撮影)

1983年の4代目大阪駅舎の完成とともに開設された大阪駅前バスターミナルです.発着系統が非常に多いことからバスターミナル構内以外に安全地帯やJRのガード下にものりばが設置されており、バスターミナル構内の形状から「胃袋」とも呼ばれていましたが、大阪駅の改良工事が開始された2004年以降はバスターミナルの直上に仮設店舗が設置されるなど、ターミナル内の形状が次々と変化.2015年現在も関連工事が続いており、整備が完了しないまま事業廃止を迎える見込みとなっています.
大阪駅前(大阪駅前バスターミナル)

1987年に開設されたなんばバスターミナルです.なんばバスターミナルは、従来から阪神高速の道路下に存在していた難波西操車場を再整備した際にバスターミナルへと昇格させたもので、大阪駅前バスターミナルと同じく旧幹線系統ののりばを集めた都心型のバスターミナルとして機能しています.
なんば(なんばバスターミナル)

1974年のゾーンバスシステム開始時にバス同士の乗り換え拠点として作られた出戸バスターミナルです.この出戸バスターミナルは幹線・支線の乗り換え用途のほかに、谷町線延伸後は地下鉄との結節強化を目的として連絡通路も設置されるなど、ゾーンバス制度拡大に合わせて作られたゾーンバス型のバスターミナルにも大きな影響を与えました.出戸バスターミナルのほうは地下鉄出入口のエレベータ設置に合わせて建屋の改修も行われるなど、乗り換え拠点として機能し続ける数少ないゾーンバス型バスターミナルとなっています.
出戸バスターミナル

1981年の千日前線延伸と同時に開設された北巽バスターミナルです.規模自体は先に開設された出戸バスターミナルを当時の発着系統数(5系統)に見合った形でスケールダウンさせたものとなりましたが、市バス事業の縮小が顕著になった2010年頃からは発着系統数が徐々に減少し、使用休止となったのりばも発生.発着系統の減少が進んだ他のゾーンバス型のバスターミナルが相次いで廃止されていることから、北巽についても路線再編の度に存続が危ぶまれています.
北巽バスターミナル

1983年の広場整備に合わせて開設された野田バスターミナルです.野田に関してはバス同士の乗り継ぎを当初想定していなかった一方で千日前線の終着駅だった野田駅と隣接し、周辺部を走るバスから都心へ向かう地下鉄への乗り継ぎ拠点として機能している面もあるため、都心型とゾーンバス型双方の特徴を併せ持つバスターミナルとなっています.
野田阪神前(野田阪神バスターミナル)

1995年に供用開始となった住之江バスターミナルです.オスカードリームの建設に合わせてビルの1階部分を間借りする形でのりばや待合室などが整備されましたが、オスカードリームの破綻処理に伴い敷地の売却が決定.フェスティバルゲートの破綻時には併設の霞町操車場が廃止されており、発着系統数や本数自体は維持されているものの先行きが不透明な状況となっています.
地下鉄住之江公園(住之江バスターミナル)

1969年に開設された桜川バスターミナルの跡地です.桜川バスターミナルは千日前線開業に合わせて地下鉄とバスの乗り換え拠点として造られたものの、乗客の流動と合わなかったことから1977年に廃止.以後は食事入庫用の幸町操車場として活用され、赤バス用の停留所として発着路線が一時復活するなどしましたが、2014年9月の操車場閉鎖でターミナル廃止後も続いていたバスの乗り入れが途絶えました.
幸町操車場跡

1982年に開設されて2011年に閉鎖となった南港バスターミナルの跡地です.臨海部の路線は早い段階で廃止・統合が進んだために最末期は発着系統が1路線のみとなり、バスターミナルとしての機能を完全に失った状態となっていました.ターミナル廃止後は建屋の解体が行われ、現在は1階部分の歩道と骨組みのみが残された状態となっています.
南港バスターミナル跡(フェリーターミナル駅構内から撮影)

1990年の鶴見緑地線(当時)開業に合わせて開設され、2013年に廃止となった横堤バスターミナルです.敷地のほうは長鶴線の鶴見乗務所に併設する形となっていましたが、ターミナルの流入路に信号がなく誘導員を常時配置する必要があったことから廃止が決定.停留所のほうは鶴見通の歩道へと移され、使われなくなったバスターミナルは工事用フェンスで封鎖されています.
横堤バスターミナル跡

1981年開設・2014年閉鎖の歌島橋バスターミナル跡です.歌島橋バスターミナルは公団住宅(当時)の1階部分に設けられ、ゾーンバスの乗り継ぎ拠点となっていましたが、JR東西線の開業によりバスの乗客数が減少.本数減や都心部への直通系統増加でバスターミナルを素通りする系統が増加したことから閉鎖され、ほぼ同時期に閉鎖となった横堤や弁天町とともに跡地活用を待つ形となっています.
歌島橋バスターミナル跡

2014年9月に廃止となった弁天町バスターミナルです.弁天ふ頭の乗り換え拠点を地下鉄の駅前へと移転させる形で1984年に開設されたものの、発着系統が支線が中心だったことから本数減とともに乗り換え拠点として機能しなくなったほか、系統統合で発着系統の整理が可能と判断されたことから、横堤・歌島橋に続いて事業廃止を待たずの閉鎖となりました.
弁天町バスターミナル跡

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