No.42 市バス新車リポート 2011(11.06.06掲載)

大阪市営バスの2010年度車が2011年1月から3月にかけて順次納車され、営業運転を開始しました.

2010年度の新車は、置き換え対象の車両が少なかったことから25両のみの投入に留められ、普通車枠はいすゞ「エルガ」、ハイブリッドバス枠は日野「ブルーリボンシティハイブリッド」がそれぞれ落札しました.

また、今回の新車投入で市バスにおけるノンステップバスの割合は98%に達しており、2011年4月の段階で井高野・中津・住之江営業所の全車ノンステップバス化が新たに完了しています.

2011年1月から3月にかけて、長吉・鶴町・酉島・港の各営業所に22両投入されたいすゞ「エルガ」(LKG-LV234L3)です.排ガス規制がポスト新長期に移行したことで、今回投入された「エルガ」についても新規制への対応を実施.屋根上に搭載されるクーラーの形状が変更されるなどしましたが、車内の座席配列については従来からの配列が採用されています.
出戸バスターミナル

2011年3月に納車された日野「ブルーリボンシティハイブリッド」(LJG-HU8JLGP)です.ハイブリッドバス枠については3年連続で日野が落札し、3両が住之江営業所に配属.こちらもポスト新長期規制に対応するために仕様変更が行われており、車内の座席数が通常のノンステップバスと同数となったほか、手すりの形状や蛍光灯カバーなどの形状が変更されています.また、外見では屋根上のガスタンクに「Hybrid」の文字が加えられており、2010年度車を見分ける上で大きな特徴となっています.
住之江営業所(地下鉄住之江公園)

新車投入に伴う廃車に伴い消滅した、中扉がグライドドアのノンステップバスです.初期に投入されたノンステップバスではレイアウトの都合上、中扉にも前扉で採用されているグライドドアが取り付けられていましたが、1998年度の日デ車より順次中扉に引戸を採用したノンステップバスの導入に移行.最後にグライド式の中扉を採用したいすゞ・日野・ふそうの1998年度車が今回廃車となったことで、ノンステップバス黎明期に見られたこのスタイルの車両が大阪市営バスから姿を消しました.
出戸バスターミナル

同じく今回の新車投入で姿を消した、ツーステップのハイブリッドバスです.日野車については1998年度までハイブリッドバスの投入が行われ、ふそう・日デ車のハイブリッドバスが消滅した後も活躍を続けてきましたが、最後まで残った1998年度車が12年の耐用年数に達したことによって今回廃車に.ハイブリッドバスそのものは2006年度に導入が再開されましたが、ツーステップのハイブリッドバスについてはこれで見納めとなっています.
住之江営業所(地下鉄住之江公園)

東日本大震災の被災地支援のため、岩手県釜石市に無償譲渡されたいすゞ−西工の1999年度車です.今回無償譲渡されたのは守口営業所に配属されていた・383と・384の2両で、震災発生の際に一部の1999年度車が被災地支援車として釜石市に派遣.被災地では津波の被害によってバスの車両が不足していたことから、今回の無償譲渡が実現しました.
地下鉄今里

2010年度車投入後も残存した1999年度車のツーステップバスです.ディーゼルエンジンのツーステップバスについてはここ2年ほど、通常よりも早い11年で廃車となっていましたが、2011年度に路線削減を控えているためか、今回の新車投入ではほとんどの車両が廃車を免れています.
大阪駅前バスターミナル(大阪駅前)

新車投入に伴うダイヤ改正で廃止となった南港バスターミナルです.南港バスターミナルはバス・ニュートラム乗り継ぎ拠点として1982年に開設されましたが、乗客数の低迷などによる発着路線数の減少で最末期は乗り継ぎ拠点としての機能を完全に喪失しており、3月31日をもって閉鎖となりました.なお、バスターミナル内にあった停留所は敷地外に移され、バス停名も「フェリーターミナル駅前」へと改称されています.
南港バスターミナル(フェリーターミナル駅から撮影)

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