No.54 31000系 営業運転開始(12.05.27掲載)

5月に製造元の近畿車輛から乙種回送されて以来、営業運転開始に向けて調整が続けられてきた31000系の量産先行車が、12月10日より御堂筋線での営業運転を開始しました.

今回営業運転に入ったのは量産先行車となる31601Fで、営業運転開始直後は夜間の滞泊運用や昼間時間帯の北急線乗り入れを避ける限定運用が採られましたが、2月下旬以降は10系や21系と共通運用に就くようになりました.

なお、この31000系は2013年度以降に量産車11編成が登場する予定となっていますが、橋下新市長が示した市営交通事業の廃止・撤退方針に伴い、今後の増備計画実施が流動的な状況となっています.

営業運転の1番列車の運用に就く31601Fです.初日はなかもず8:18発千里中央行きに始まる1往復のみの運用に入りましたが、御堂筋線20年ぶりの新型車両を周知する意味合いを込めてか、大阪市交では異例となる土曜日の営業運転開始となったほか、初日の運用についてはホームページにて告知が行われるなどしたため、新型車両を見ようとするファンで各駅がごった返しました.
11.12.10 / 西中島南方

日中の小運用に入る31601Fです.営業運転開始直後は朝夕のラッシュ時のみの運用に就いていましたが、19日以降は日中時間帯の小運用にも充当開始.この地点では日中の北急線内乗り入れや深夜の滞泊運用を避けた運用体勢が採られ、日中小運用に入った際も19時台までに入庫する運用に集中的に入るなどしたほか、冬休み期間に入ると31000系の運用公開が再び行われ、1月6・7日の運用が市交の公式ホームページで告知されました.
11.12.29 / 西中島南方

深夜に運行される梅田行きの運用に入った31601Fです.2月28日に北急線内の日中乗り入れが開始され、これ以降は営業運転開始以来回避され続けてきた日中の大運用にも頻繁に充当されるようになったほか、他の10系や21系と同じように深夜の滞泊運用にも入るようになり、大運用でしか入ることのない梅田行きや江坂行きに充当される31000系の姿を見ることができるようになりました.
12.02.28 / なかもず

31601Fの女性専用車両です.市交の女性専用車両は原則として全編成に広告付きのラッピングが施されていますが、今回営業運転を開始した31601Fについては、量産先行車としての要素が強いことや窓枠の寸法が10系や21系と異なるためか、女性専用車両のステッカーのみを貼った状態で営業運転へと入っています.
11.12.20 / 西中島南方

31000系のLED式方向幕です.方向幕そのものは前面・側面ともに谷町線に先行投入された32000系と同一の仕様となり、行先の収録数も営業列車に充当される全行先のほか、非常時に折り返し運転に備えて10系や21系の幕では収録されていない桃山台・なんば・西田辺の幕も表示可能となっています.また、御堂筋線では10両編成で運行されているために、32000系では見ることのできなかった9号車や10号車といった表示も側面方向幕に登場しています.
12.02.28 / なかもず

車内の様子です.御堂筋線への投入合わせて仕様のほうが32000系から一部改められており、手すり座席横の仕切り棒や扉横の手すりの増設・拡大や荷物棚の高さが4cm低くなったほか、座席オフセットも市交の車両として初めて採用しています.このほかにも、御堂筋をイメージしたイチョウの柄が化粧板や消火器入れの窓など各所に取り入れられ、座席のモケットも32000系に比べやや赤みがかった色調に変更されています.
11.12.29 / 新大阪

車イススペースの様子です.バリアフリーの一環として31000系にも1両につき1ヶ所車イスの設置スペースが用意されましたが、手すりの取り付け部にイチョウの柄が入れられたりするなど、ここでも御堂筋のイチョウをイメージした意匠が取り入れられています.
11.12.10 / 新金岡

優先座席の窓に取り付けられているカーテンの様子です.谷町線用の32000系では地上区間が八尾南駅構内のみだったことから、それまで谷町線の各車に取り付けられていたカーテンを廃止して取り付け準備のみが施されていましたが、地上区間の長い御堂筋線を走ることから31000系ではカーテンの取り付けが復活.固定方式もそれまでのフック式から任意の位置にカーテンを固定できるフリーストップ式に変更されたほか、優先座席部分には優先座席を示す柄入りのカーテンが取り付けられています.
11.12.10 / 千里中央−桃山台

扉上部に千鳥式に取り付けられたLCD式の案内表示機です.31000系では三菱電機製の表示機となり、画面のサイズも32000系の4:3から16:9のワイド型へと変更.表示のほうも市交オリジナルのものから他社と共通のデザインへと変更されており、32000系のLCDと同じくLED式の案内表示機で行われている終電間際の最終連絡の表示は非対応となっています.
12.02.28 / あびこ

31000系に取り付けられたLCD案内表示機で初登場した全駅の所要時刻案内です.区間便でも御堂筋線と北急線の全駅が表示されるほか、終着駅までの全停車駅の所要時刻が案内されるようになりましたが、表示スペースの関係で32000系の主要駅の所要時刻案内で存在した乗り換え案内が31000系では省略されています.
12.02.28 / なかもず

到着時に表示される駅の乗降案内です.共通デザインの採用に伴い、こちらの案内のほうも他線と共通したものに変更されたほか、四つ橋線とホームを共有している大国町駅については、ホーム部分の帯が四つ橋線の青色との2色表示となっています.
12.02.28 / 昭和町−天王寺

31000系の増備で今後廃車が計画されている10系チョッパ車です.今回の31601Fは、ホームドア対応改造に伴う予備車確保が投入目的だったために10系の廃車は発生せず、今後は31000系と入れ替わる形で10系の廃車が進行するものとみられていますが、市営交通事業の廃止・撤退が現実味を帯びる中で、10系の車齢35年で31000系へと置き換えを行う今回の増備計画にも今後影響が及ぶ可能性が出てきています.
11.11.29 / 西中島南方

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