No.58 市バス新車リポート 2012(13.06.23掲載)

大阪市営バスの2011年度車が2月から納車が開始され、3月末までに63両が各営業所に投入されました.

普通車は2枠ともに三菱ふそう「エアロスター」、ハイブリッドバスは日野「ブルーリボンシティ」がそれぞれ落札.また、赤バス用の小型車は日野「ポンチョII」が落札し、2000年度より順次行われてきたノンステップバスへの統一が完了しました.

なお、2012年度車については当初の事業計画が破棄されたこともあって投入が見送られる公算が強く、今後の存廃論議次第では2011年度車が最後の新車投入となる可能性が出ています.

2月から3月にかけて順次納車された三菱ふそうの「エアロスター」(LKG-MP37FKF)です.UDトラックスとのOEM供給中止の影響でMFBMボディの車体へと回帰し、大阪市交では1997年度車以来となるふそう純正ボディのディーゼル車ノンステップバスで登場.港・住吉・鶴町・酉島の各営業所に27両が投入されたほか、全車ノンステップバスへと統一されることから、車体に表記されていた「ノンステップバス」の文字が今回から省略されています.また、ふそう車のみドアチャイムが都バス型の2打点音に変更されており、車両の標準化がより一層進んだ形となっています.
あべの北操車場(あべの橋)

3月上旬に6両納車された日野「ブルーリボンシティハイブリッド」(LJG-HU8JLGP)です.今年もハイブリッドバス枠は日野が落札し、4両が住之江、2両が井高野にそれぞれ配置.車体のほうは前面に記されていた「ハイブリッドノンステップバス」表記からノンステップの文字が削除されたこと以外は、前年に投入された2010度車とほぼ同じ仕様で投入されています.
住之江営業所(地下鉄住之江公園)

3月中旬から追加投入された「エアロスター」です.後半に投入された10両は試験的に車内の案内表示機が液晶化された関係で、先行投入された27両とは別枠で入札が行われましたが、外見のほうは従来のLED型案内表示機を採用した27両と差異は無く、港・鶴町営業所に5両ずつ配属されています.
船町操車場(西船町)

2011年度車で採用された転倒防止用のLED式ライトです.このライトは転倒事故が起こりやすい段差部に取り付けられており、市バスの車両としては1996年度車のノンステ試験投入車以来、久々に段差部分のライトを復活.一般路線用の「エアロスター」と「ブルーリボンシティ」に取り付けが行われ、ドアが開いている際に光るようになっています.
出戸バスターミナル

一部のふそう車に試験採用された液晶型の案内表示機です.市バスでは1989年度の後期車以来、日本語と英語の2段表示が可能なLED式の案内表示機を一貫して採用されてきましたが、液晶型案内表示機の普及が進んだことから市バスでも初めて液晶型のものが登場.液晶の特性を生かす形で従来の案内表示機を凌駕する情報案内が可能となり、停留所のかな文字表記や鉄道線の乗換案内などが新たに行われるようになっています.
なんば−JR難波駅前

老朽化が進んだ赤バス車両を置き換える目的で20両納車された日野「ポンチョII」です.2月から3月にかけて住之江・井高野へ10両ずつ配属され、投入予告を実施したのち4月1日のダイヤ改正で一斉営業運転入りとなりました.車両のほうは、赤バスの廃止を見据えて塗装が一般車両ベースのものへと変更されており、車内の座席モケットも一般車と同じものが採用されています.
住之江営業所(地下鉄住之江公園)

今回の新車投入をもって全車引退となったいすゞ「キュービック」です.前面の一枚窓が外見上の大きな特徴で、1999年度車までのいすゞの純正ボディとしておもに鶴町・木津(→古市)営業所に投入されてきたものの、2000年のモデルチェンジで純正ボディが現行の「エルガ」へと移行.車両配置の見直しに伴い後年は市内全域でキュービックを見かけることができるようになりましたが、最後まで残っていた1999年度車の置き換え完了をもって見納めに.また、長年標準車両として導入が続けられてきたツーステップバスについても、今回の新車投入で全車消滅となりました.
大阪駅前バスターミナル(大阪駅前)

1999年度車の廃車をもって消滅したいすゞ車の西工架装車です.1990年代までは各メーカーともに西工架装車が存在し、いすゞ−西工車に関しては守口営業所に配属されてきました.しかし、2003年にUD車が西工に純正指定が行われると他社の架装を大幅縮小した関係で、市バスでは1999年度車をもっていすゞ車の西工架装を中断.車体購入費圧縮の目的でいすゞ車の西工架装が復活することは以後もなく、日野−西工車に続いての消滅となりました.
井高野車庫前(敷地外から撮影)

新車投入で全車引退となった日野「ブルーリボン」です.日野の大型車は1989年度以降すべて純正車で統一されており、中津・東成・古市(当時)・住之江営業所におもに配置.交通バリアフリー法が施行された2000年に「ブルーリボンシティ」へと移行した関係で、キュービックなどとともに1999年度車が最終導入となり、今回の置き換えをもって日野純正のブルーリボンも姿を消しました.
鶴町営業所(敷地外から撮影)

1999年度車の廃車をもって姿を消した富士重工業の架装車です.2003年のバス架装事業撤退までUDの純正指定として導入が続けられてきましたが、市バスでは1994年度車をもって中型車への架装を打ち切り.最後まで架装が続けられてきた大型車のほうも投入計画の都合で1999年度車が最後の富士ボディ車となり、今回の置き換え完了で富士ボディを乗せた車両が全車引退しました.
出戸バスターミナル

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