No.71 赤バス事業動向 最終報告(14.05.25掲載)

市バスのコミュニティバス路線「赤バス」が、3月末をもってすべて廃止されることになりました.

赤バスは2000年より順次運行が開始され、料金100円をウリに各区ごとに路線が設定されましたが、利用者数が低迷したため存廃問題が浮上.

赤バス路線の需要検証やその後の市営交通事業そのものの全廃方針の結果、2013年度限定で一般路線として暫定運行を行う3路線を除いた全系統の廃止が決まり、市バスのコミュニティバス事業は13年の歴史に幕を閉じることになりました.

今回のリポートでは、赤バス事業最末期の動向を紹介します.

(写真はすべて2013年新春に撮影)

市西部の路線を中心に受け持っていた住之江営業所です.廃止決定時の段階では福島・港・天王寺・区役所〜加島駅・阿倍野・住之江・住吉・西成西・西成東の各路線を担当し、2001年度車のオムニノーバ19両・2011年度車の日野「ポンチョ」10両の計29両が在籍していましたが、担当路線数に対して車両数に余裕があったため、出庫しなかった赤バス車両が留置されている光景が昼間から繰り広げられていました.
住之江営業所

市南東部の路線を担当していた長吉営業所です.市北東部の赤バス路線を受け持っていた古市営業所が2010年に廃止された後は担当エリアが大きく拡大.その後、回送距離の短縮を図る目的で旧古市担当路線を中心に住之江や井高野に振り分け、最末期は当初から受け持っていた生野北・生野南・東住吉北・東住吉南・区役所〜地下鉄南巽・長吉長原西〜瓜破西のみを担当.また、車両のほうは最後までオムニノーバで統一されており、2001年度車15両が配属されていました.
長吉営業所(敷地外から撮影)

市北西部の路線を担当していた酉島営業所です.酉島営業所へは2005年の路線拡大時にベンツ5両が配属されたのを皮切りに赤バスの配置が開始され、ベンツが井高野に集約されたあとは当初配属されていなかったオムニノーバが転属.末期は此花北・此花南・西淀川のみの担当で、オムニノーバ6両が在籍していました.
酉島営業所(敷地外から撮影)

市北東部の路線を担当していた井高野営業所です.井高野の赤バス配置は運用の効率化を目的として、2011年春の改正の際に住之江・酉島に分割配置されていた2004年度車のベンツ13両を井高野へ集約.その後、2012年春には「ポンチョ」10両が新たに投入され、最終的に23両が配属されていました.また、担当路線のほうは長柄東〜大淀中・京橋駅〜毛馬・西淡路〜区役所・地下鉄井高野〜区役所・東淀川南・旭・城東北・城東南・鶴見の10系統で、他営業所からの移管に合わせて担当路線が順次拡大していきました.
井高野営業所(敷地外から撮影)

大正・浪速の2系統のみを担当していた鶴町営業所です.鶴町営業所も当初は赤バスの配置が行われていませんでしたが、大阪運輸振興への委託開始を機に2010年9月より大正ループの系統を住之江から移管.2011年3月末からは浪速ループの担当も住之江から譲り受け、オムニノーバ7両が鶴町に配属されていました.
鶴町営業所(敷地外から撮影)

大正区制80周年記念事業の一環として、2012年12月末から3ヶ月限定で登場した部分ラッピング車「シーサーバス」です.このシーサーバスは、大正ループを担当している鶴町営業所の1両(なにわ200 あ・・83)のみに施されているほか、これまで赤バス車両がラッピングバスの対象にならなかったことから、赤バス史上最初で最後のラッピング車となる見込みです.
大正区役所前

一般的な赤バス停留所の標柱です.赤バス運行開始時に新たに設置された停留所については、ほとんどが写真の赤バス専用の標柱が取り付けられ、歩道が存在していた場合には標柱が地面に直接埋め込まれる形での設置となっていました.なお、後年は経路変更に伴い本来の用途を失った標柱も多数存在し、一部は一般路線用の簡易型標柱として転用される事例も登場しています.
西喜連コミュニティ会館

赤バス路線用の標柱がテントに直接取り付けられていた停留所です.赤バス運行時に設置された停留所でも、浪速区役所や十三・地下鉄岸里の3停留所では一般路線で広く見られる屋根付きの停留所が用意され、この場合は一般路線と同じく標柱がテントの支柱に直接取り付けられていたほか、赤バス路線を示すヘッドステーについても金具で支柱に固定される形で取り付けられていました.
浪速区役所

赤バス路線用の仮設標柱です.何らかの事情で正規の標柱が取り付けることができなかった場合は、一般路線で使用されていた旧型簡易標柱を流用した仮設用の標柱が設置されることになっており、上部のプレート部分に赤バスロゴと"赤バスのりば"と書かれた文字をマスキングで塗装することで、急造の赤バス用標柱として機能していました.
出戸バスターミナル

広告付きのバスシェルターに併設された赤バスの停留所です.一般路線の乗降客が多かった停留所を中心に広告付きの停留所への交換が進みましたが、赤バス路線の停留所を兼用していた場合については、停留所表記のサイズに合わせた赤バスマークのステーが、側面の停留所表記の脇に取り付けられていました.
戎橋

赤バス路線の廃止決定後に市バス車内や停留所などで掲出されている赤バス廃止に関するお知らせです.赤バスの廃止に関しては検討段階から大きな注目を集めていた関係で、廃止に合わせて専用電話を用意するなどの大々的な告知が行われており、新たな再編内容が決定するたびに新しいお知らせがその都度用意されています.
高野大橋

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