No.75 バスロケ型標柱現況報告 2013(14.08.24掲載)

市バスの停留所には様々な種類の標柱が存在しています.

このうち、バスロケーションシステムを搭載した標柱は1981年に初めて登場.バスの現在位置や遅延情報をリアルタイムで流すことができることから乗客の評判を得て、主要路線の停留所では欠かせない標柱となりました.

しかし、市営交通の存廃議論が浮上した際に多額の整備費用が問題視され、2011年度をもって新設を打ち切り.市営交通の全廃方針も決まり、バス事業廃止や設備の老朽化とともに本来の用途を失う公算が強まっています.今回は現存するバスロケ型標柱の現況を紹介します.

(写真はすべて2013年春に撮影)

現在設置数が最も多い四角柱型のバスロケ標柱です.写真のものは1990年代後半以降に設置された5世代目のもので、それまで角ゴシック体で表記されていた停留所名を丸ゴシック体へと変更.10年以上に渡ってモデルチェンジが行われなかったことから、主要路線の至るところで姿を確認することができるのが特徴となっています.
地下鉄桜川

スペースの狭い停留所で主に取り付けられている横長型のバスロケ標柱です.こちらも5世代目のバスロケ標柱として1990年代後半に設置が進められましたが、始発停留所用については派生型のものが別に用意されていたほか、後年は横幅を狭めたマイナーチェンジ型へと移行したため、比較的少数の設置に終わっています.
西九条

横長型バスロケ標柱の始発停留所版です.多数の系統が発着する始発停留所に関しては従来の横長型標柱では対応できないため、始発停留所専用の標柱を別途設置.総合医療センター前や西九条、地下鉄住之江公園などで取り付けが行われましたが、ほとんどの停留所は従来型の標柱で事足りることから、10基前後しか設置されなかった希少な標柱となっています.
西九条

系統数の少ない停留所を中心に取り付けられていた横長狭幅型のバスロケ標柱です.1990年代後半以降の5世代目に初めて登場.機能自体は通常のバスロケ標柱と同じで、幅を取らない特徴を生かして歩道の狭い路線を中心に設置されたほか、6世代目移行後もマイナーチェンジを経て引き続き取り付けが行われました.
中津

総合医療センター前の病院敷地内に設置されている始発停留所用の横長型標柱です.総合医療センター前についてはバスロケ標柱も病院建物と調和するようなデザインが採用されている関係で、通常は深緑色のバスロケ標柱が病院建物と合うように白色に塗られており、市交のバスロケ標柱では唯一の存在となっています.
総合医療センター前

系統数の多い大正地区の都市新バス路線区間に取り付けられている、シェルター取り付け型のバスロケ標柱です.上記で紹介した標柱5世代目と同世代のもので、4代目・5代目のバスロケ標柱は形状を問わずに5つ前の停留所からランプによる接近案内が行われていますが、今里筋の都市新バス路線区間については系統数が少ないことから通常型のバスロケ標柱が取り付けられています.
大正区役所前

2007年度から2010年度にかけて取り付けが行われた6世代目のバスロケ標柱です.市バスマークのピクトグラム更新に合わせて機能の見直しも行われ、接近表示がランプ式からLED式されて途中の停留所でも発車時刻の表示が可能となったほか、道路側の停留所表記についてもバスロケ標柱のみに行われていた前停留所の表示が消え、次停留所のみを案内するように変更されています.
地下鉄新深江

横長狭幅型の6世代目標柱です.こちらの標柱も通常型と同じ仕様変更が行われましたが、先代の横長狭幅型標柱には無かった道路側の上部の接近機能が6世代目の標柱には備わっており、5世代目のものとの相違点となっています.
西淀川消防署前

最末期に取り付けが行われた7世代目のバスロケ標柱です.予算圧縮の影響により中身の筐体のみを入れ替える形での更新を余儀なくされた関係で、外見に関しては4世代目の標柱と同じ姿となっているほか、整備計画の打ち切りに伴い筐体入れ換えを行うことができず、4代目の筐体をそのまま使用している標柱もわずかに存在しています.
地下鉄あびこ

7代目標柱に取り付けられているバスロケ機能です.初期に交換された一部標柱は6代目と同じLED式のものへと交換されましたが、経費削減の煽りを受けてその後更新された標柱は表示機能の見直しを実施.セグメント式のものへと変更されたほか、2代目のバスロケ標柱以来一貫して取り付けられてきた時刻表示機能も取り外されました.
地下鉄あびこ

大阪駅前バスターミナルと大正橋の2ヶ所に設置されている発車時刻の一覧表示です.表示のほうは6世代目の標柱と同じくすべてLED式のものを採用.すべての系統の発車時刻を一度に確認することができるほか、のりばへの案内図も合わせて用意されています.
大正橋

地下鉄の駅構内に設置されている市バスの乗継案内表示機です.地下鉄・バスの乗継を円滑に進める目的で乗継拠点となっている駅を中心に1990年代前半から取り付けが始まり、バスロケーションシステムを応用する形で各のりばの発車時刻案内を実施.出戸・住之江公園の2駅で初代設置分の案内表示機が現存しています.
(地下鉄)出戸

初代表示機の老朽化に伴い2000年代後半に登場した2代目の乗継案内表示機です.2代目の表示機は長居・横堤の2駅で取り付けが行われ、白色を基調としたデザインに変更されましたが、表示機能そのものは初代のものをそのまま踏襲しています.
(地下鉄)横堤

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