No.87 ポール・簡易型標柱現況報告 2014(15.08.01掲載)

市バスの停留所はバスロケ型や行灯型といった費用をかけた標柱が設置されている一方、設置環境に応じてポール型や簡易型の標柱も多数設置されています.

ポール型や簡易型の標柱は乗降客数がさほど多くない停留所や歩道が存在していない停留所におもに設置されてきましたが、事業廃止を視野に入れた新規投資の凍結に伴い、近年は主要停留所でも簡易型標柱の設置が行われるなど、ポール・簡易型標柱の勢力が拡大する動きも見られるようになりました.

今回は新旧様々な種類が存在するポール・簡易型標柱の現況を紹介します.

(写真はすべて2014年早春に撮影)

屋根の支柱に取り付けられているポール型標柱です.ポール型の標柱については無塗装の金属製銘板が道路側に取り付けられており、1990年代前半までに取り付けが行われた停留所では停留所表記の部分が手書きで表記されています.また、配置に融通の利く銘板を使用していることで発着系統に応じてポールへの取り付け方を変えることができ、ポールを対にした二面型のほかに三角柱型や四角柱型(現存せず)での取り付けも可能となっています.
総合医療センター

屋根のない停留所に取り付けられたポール型標柱です.ポールのほうは黄色に塗られ、最上部には発着するバスの行先が書かれた板が取り付けられていましたが、度重なる路線縮小で行先変更が多発したせいか、昨年10月〜11月頃にかけて行先表記を無くした案内板に一斉に差し替えが行われ、4月の改正で廃止が決定している停留所についても行先表示板の交換が行われています.
八尾駅筋

1990年代後半から2000年代前半にかけて設置されたタイプのポール型標柱です.安価な印刷道具の普及に伴い、停留所表記の銘板が手書きから既製品のフォントを使用したシール式に変更され、同時期に新設された先々代簡易型標柱も同様の変更が行われました.写真は東住吉区役所前停留所に設置された標柱で、区役所を最寄にしている停留所では標柱に盲動鈴が取り付けられている(すでに稼働停止)ため、標柱の上部に盲動鈴を動作させるための太陽光パネルが取り付けられています.
東住吉区役所前

背戸口四丁目の南行のりばにのみ存在している、先代簡易型標柱の停留所銘板を取り付けたポール型標柱です.ポール型・簡易型ともに基本的には同じ種類で使用されている銘板が標柱に使用されていますが、ごく稀に簡易型用の銘板をポール型に取り付けることやその逆の例も存在しており、背戸口四丁目の場合もその例となっています.
瀬戸口四丁目

中之島通の街路整備に合わせて2009年に設置された専用のポール型標柱です.通常のポール型標柱にない特徴として銘板の端部が丸くデザインが用意され、行先表示板の留め具も通常の停留所と異なったものが使用されていたためか、行先が表記された表示板が昨年の一斉交換後もそのまま残されています.
中之島四丁目

2010年頃から設置が開始された現行のポール型標柱です.ポールの色が簡易型に合わせる形で灰色へと変更されたほか、赤バス用のヘッドステーを取り付けるスペースがあらかじめ用意されているのが特徴で、経費削減の影響によりこの頃からアルミ型や簡易型の設置に軸足が移ったものの、少数ながらもポール型標柱の新規設置や更新が現在も行われています.
市立大学前

2000年代前半まで狭隘路線などに広く設置されていた先々代の簡易型標柱です.先代簡易型標柱による置き換えが進んだ結果、正規の先々代標柱は2008年までにすべて撤去が完了しましたが、イレギュラー型の標柱は現在も残されており、歩道側の銘板がポール型に差し替わった標柱が中津六丁目の北行・南行のみ存在.先々代簡易型の手書き銘板が残る最後の停留所となっています.
中津六丁目

道路側・歩道側ともにポール型の銘板に差し替えられた先々代の簡易型標柱です.ポール型と簡易型を混ぜ合わせた標柱が設置された経緯は不明ながらも、中津六丁目の標柱とともに2000年代に行われた簡易型標柱の置き換え対象から外されており、鶴見商業高校前と長吉長原第四住宅前の2ヶ所で現存しています.
鶴見商業高校前

2002年の路線再編前後に登場し、その後急速に設置が進んだ先代の簡易型標柱です.デザインや形状が一新され、平仮名で表記された停留所名も銘板に記載されるようになったほか、初期に設置された標柱についてはウェイトの細い文字が採用されていましたが、視認性に難があったために後期設置分の標柱では文字のウェイトを太くする対応がなされています.
上本町四丁目

最新設置分の先代簡易型標柱です.現行の簡易型標柱はかつて赤バス用として採用されていた標柱が使用されていますが、経路変更などで一度撤去されたのち再利用される簡易型標柱も多く、先代の簡易型標柱についても他の停留所から流用分を設置という形で現在も設置を続行.次停留所を示す矢印や行先表示が省かれた上部の表示板など、現行の簡易型標柱のデザインに近づけた先代簡易型標柱も出現しています.
鶴町南公園

2011年頃より一般路線の停留所にも設置が開始された旧赤バス型の標柱です.一般路線への標柱設置に合わせてデザインのほうはポール型の銘板に近いものへと改められ、設置開始後は現行の簡易型標柱として各所で設置が進んだほか、バス事業への投資縮小によりバスロケ型や電照型標柱の新設が打ち切られたことから、都心部の停留所にもこの種類の標柱に置き換えられる事例が登場しています.
八幡筋

赤バスからの転換路線に見られる、赤バス用の銘板から一般路線用の停留所表記を上貼りした簡易型標柱です.一般路線へ転換した段階でバス事業の廃止が既定路線となっていたことから、暫定運行用の停留所については正規の銘板は用意されず、パソコンで印刷された停留所表記をラミネートする形でそのまま赤バスの銘板に貼られており、上部の表示板が赤バス廃止時に撤去された標柱も存在しています.
あべの橋

2011年に初めて設置されたアルミ型標柱です.ポール型の後継として扱われることを想定した標柱の形状で、最初期に設置された標柱には当時のポール型標柱と同じように発着する系統の行先が記されていますが、設置開始が直近だったことや市バス全廃方針が決まったことで設置数は少なく、泉尾二丁目西・御崎四丁目・南港南六丁目などレア標柱の域を抜け出せないまま姿を消す見込みとなっています.
泉尾二丁目西

現在はおりば用としてのみ使用されている木製型標柱です.木製標柱は創業当初から1960年代にかけて広く新設され、その後は仮設標柱やおりば用の標柱で継続使用されていたものの、先々代の簡易型標柱が仮設標柱として流用されると老朽化が進んだ木柱型標柱の撤去が進み、現在は弁天ふ頭とJR平野駅の2ヶ所を残すのみとなっています.
弁天ふ頭

おりば用や仮設用の標柱として余生を送る先々代簡易型標柱です.先々代簡易型標柱自体は2000年代前半に撤去が進みましたが、その後は木製型標柱を置き換える形で仮設用標柱の役割を奪い、道路側の銘板のみを残したおりば用の標柱や、おりば用とは逆に歩道側の銘板のみを残した仮設用の標柱などに転用されています.
長吉長原東三丁目

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