No.88 市営交通料金改定 2014(15.12.01掲載)

4月1日に実施された消費税率の変更に伴い市営交通の料金が全面的に改定されました.

乗車料金の全面改定は1997年以来17年ぶりで、改定内容の大半がが税率変更分の転嫁となった一方、他の事業者と比較して料金が高いと指摘されていた地下鉄1区料金の20円値下げも併せて行われたほか、地下鉄・バス事業の完全分離を前提とした乗継制度の大幅縮小も実施されました.

なお、市営交通事業は2014年度をもって全廃される計画となっていることから、今回が交通局として最後の料金改定になるものとみられています.

1月下旬頃より車内や駅構内に掲出された料金改定のお知らせです.地下鉄1区は民営移管後の経営強化を視野に入れて20円の料金値下げとなりましたが、2区以降とバスについては消費税率の変更に合わせて10円値上げが決まったほか、料金改定に伴う回数券などの取り扱いに関しても告知が行われていました.
14.01.25 / 天王寺

今回の初乗り料金値下げに伴い廃止された1区特別回数券です.1区特別回数券は前回の料金改定時(1997年7月)に料金値上げに対する救済処置として暫定的に販売が行われていましたが、今回初乗り料金が旧来の180円に戻されることから料金改定に合わせて1区特別回数券の廃止が決まり、料金改定に先駆けて券売機の発売が順次終了する処置が取られました.
14.02.21 / 弁天町

2月中旬以降に登場したバスの乗継制度変更に関するお知らせです.バスの乗継割引については1974年に開始されてから段階的に拡大が行われましたが、バス事業の全廃・分割に伴い乗継券の発券システムを維持することが不可能となったことから、料金改定に合わせて現金による乗継割引が廃止されることが決まり、改定後も引き続き乗継割引が適用されるカード類への移行を呼びかける案内が掲出されたほか、料金改定後は乗継券の発券終了を知らせる車内放送が流されるなどしています.
安治川一丁目−安治川トンネル前

乗車料金改定後の地下鉄料金表です.ほとんどの事業者では料金改定に合わせて料金表の架け替えが行われましたが、大阪市交については料金の表示部分をシール貼りにて対応していたため、料金表示のシールを貼りかえることで改定後も従来の料金表が継続使用されています.
14.04.05 / 天王寺

料金改定に伴い17年ぶりに復活した180円の料金案内です.旧料金時代は1区ごとに行われていた大人料金部分の色分けが無くなり、遠目では乗車料金がやや識別しにくくなったほか、料金表自体は改定前のものをそのまま流用していることから、西山天王山駅の新設に伴う表示欄の上貼りもそのまま残されています.
14.04.05 / 天王寺

市バスの新料金表です.3月末に当初予定されていたバス事業廃止が延期されたことからバスのほうも料金改定を急遽実施.地下鉄⇔バスの現金乗継が廃止に伴い料金表のデザインが全面的に変更されており、バスから地下鉄への乗継料金に代わって小児運賃に関する注意書きが料金表に記載されるようになりました.
住吉車庫前

地下鉄・バスの完全分離を目前に料金表から姿を消した地下鉄⇔バスの乗継割引案内です.地下鉄・バス間の相互割引は市営交通網の一元化を目的に1979年に開始されましたが、市政改革の一環として莫大な赤字を抱えたバス事業の廃止と営業所ごとの売却方針が決定し、地下鉄⇔バス現金による乗継割引も料金改定に合わせてカード類のみの適用に変更されたことから、料金改定後はのりつぎ料金表の部分が上貼りされる形で隠されています.
14.03.01 / 西田辺

乗継制度変更に伴い見納めとなった地下鉄→バス連絡きっぷの購入ボタンです.地下鉄からバスへ乗り継ぎを行う際には通常のきっぷと同様に券売機にて発券していたため、カード類の購入ボタンとともにタッチパネルにも組み込まれていました.
14.03.01 / 西田辺

現金による乗継割引廃止に合わせて機能停止となったバス側の乗継発券機です.バス側の乗継発券機は料金箱に組み込まれていましたが、事業廃止を控えて乗継発券機の更新が見送られることが決まり、料金改定後はのりつぎ券取出口の案内を剥がしたうえで機能停止状態となっています.
平野区役所前

1区料金の値下げを知らせる宣伝広告です.来春に予定されている民営移管を見据えて、今回の1区料金値下げは乗客への還元策の一環として大々的な宣伝が打たれており、車内の広告枠以外に各新聞誌にて全面広告が掲載されたほか、改装工事中の梅田駅にも料金値下げに関する特大広告が掲出されています.
14.04.24 / 梅田

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